Q. 結婚詐欺って今時まだあるの?
A. あります。
今も昔も変わらず、婚活女性を欺き金銭を巻き上げる、卑劣極まりない結婚詐欺師は存在しています。
「知らない間に騙されていた…」とまで言わせる巧妙な手口は決して侮れません。
残念ながら、「気づいたときにはもう手遅れ、結局泣き寝入りで終わってしまった…」というケースがほとんど…
「まさかこの私が…」なんて思っている方が一番危ないです。
決して人ごとではないので、気を引き締めて結婚詐欺について知るべきです。
ここでは…
- 結婚詐欺師に引っかかりやすい人の特徴
- 結婚詐欺師の特徴
- 結婚詐欺師に騙されないために
以上の項目を確認していきましょう。
結婚詐欺師に引っかかりやすい人の特徴
結婚詐欺師の手口を知る前に、まずは結婚詐欺に騙されやすい人の特徴を見ていきましょう。
騙されやすい人の特徴ですが、「決してダメな部分とは限らない」というところがミソです。
内向的かつ寂しがり屋
“内向的”と言われる方の多くは、普段から自身を抑圧しがちです。
それはつまり、無意識下において”寂しい”というフラストレーションが溜まってしまっているということ。
このような、「好きで内に収まっている」のではなく、「もう少しオープンになりたいけど、性格上なかなか自分自身を出すことができない」という方は要注意です。
婚活サイトだと、対面ではなくオンラインからのスタートになります。
メッセージでのやり取りなので、内向的な方にとってはいつもより自分をさらけ出しやすい場になります。
相手が親身になって相談や愚痴を聞いてくれたりすると、普段フラストレーションが溜まってしまっている分、あっさりと信用してしまいがちです。
結婚詐欺師の上手い言葉に乗せられて、「自分だけを特別扱いしてくれてる」と勘違いして(させられて)しまい、最悪、相手の思い通りになってしまいます。
ちょっと褒められただけで舞い上がることのないようにね!
自分を見失っちゃだめよ!
お人好し
お人好しで面倒見がいい性格の方も注意。
親身に相手の相談に乗っているうちに、気づけば相手のフィールドに引きずり込まれてしまいがち。
深刻な身の上話につい同情してしまい、流れで金銭を貸してしまった挙句、気づいたときには連絡が取れない…
優しさにつけ込まれた、ありがちなパターンです。
お人好しもほどほどにしましょう。
人を信用しすぎる
お人好しの範疇を超えてしまっている方です。
根拠もないのに相手の話をすぐ信用してしまったり、何に対しても疑問を持たず、自ら調べようともしない方は要注意。
相手の言うことをただ鵜呑みにしてしまい、何か発言しても簡単に言いくるめられてしまう…
そういった方は、やり取りを重ねる中ですぐにわかりますし、結婚詐欺師からすれば一番の”カモ”と言っても過言ではありません。
考えを他人に依存しちゃうと、結果まで相手のなすがままになってしまうわよ。
詐欺師にとってこれほどやりやすい相手もなかなかいないわね。
断れない人
人の頼みごとは断れない…なんて人はかなり危ないです。
結婚詐欺の特徴として、最初はちょっとした頼みから、仲を深めるに連れて「すぐ返すから、お金を貸して欲しい」と金銭の貸し借りに発展します。
しまいには
「父親が病気になっちゃって…緊急で30万円必要なんだ…頼む!すぐ返すから貸してくれ!」
…と、断りづらい理由をダシに、高額でありながら、絶妙にあなたが払えそうな金額を要求してきます。
ここまで来たら、結婚詐欺師はフェードアウト間近です。
即決を求められても、流れに身を任せるんではなくて、自信がなければ無理矢理にでも「考えさせて!」と断って帰っちゃいなさい!
自分で判断できない場合は、友人や身内に相談するべき!
恋愛体質
婚活なので、不用意な感情は怪我の元。
さらにそこに”結婚詐欺”が加わると完全にアウトです。
「すぐに好きになってしまう」という感情は簡単に抑えられるものではありませんが、「常に慎重に、相手をよく観察する」ということに慣れてください。
「自分のことをよく知っている人に相談する」ことも大事です。
自身で容易に抑制できない感情だからこそ、冷静に客観視してくれる存在が必要になります。
経済力があり、自立している30代~40代の方
かなりピンポイントですが、経済力のある独身アラサー/アラフォーの皆様は要注意です。
30代~40代というと、独身だと結婚に焦りがちな方が多いので、ターゲットになりやすいです。
「良い相手さえいればすぐにでも結婚したい!」という結婚への焦りで周りが見えなくなってしまい、まんまと引っかかってしまった…なんて話はよく聞きます。
婚活を周囲に隠している
家族、友人、職場に婚活していることを隠している方。
ここで大事なのは“相談できる人”です。
相談する相手も持たず、一人黙々と婚活に励んでいるというのは、結婚詐欺師からしたら騙すのにとても良い条件なのです。
なぜなら、いざお金を貸してほしいという段階に入り、ターゲットが「怪しい」と思っても相談する相手はおらず、諭す相手もいないわけですから、邪魔が入らないのです。
じっくりとターゲットを騙せるということです。
周囲に公言しなくても良いので、「こんな人と出会って、こんな状況だからお金を貸してほしいみたいなんだけど…」と相談できる相手は必ず作っておいて下さい。
「私は絶対大丈夫!」と高を括っている方
「私そういうの敏感だから!絶対引っかからない!」という自負が強い方ほど騙されやすいです。
このような自負が強いと、一度自分の信じたものを盲信してしまう危険性があります。
また、上記の通り自分の感覚に絶対的な自信を持っているので、第三者の意見も全く耳に入れず、突っ走ってしまいがち。
一方、「へー、そんな話もあるのね~」なんて呑気に構えている方も注意してください。
「自分には関係ない、どこか別の世界の話だから」と危機感が薄い方も結婚詐欺の餌食になりやすいのです。
このような方は、「自分には起こり得ない話」と無意識的に思ってしまっているので、いざ結婚詐欺に合ってしまったとしても気づくのが遅れてしまい、全ては手遅れに…
詐欺というのは、私事だとは思っていない人/根拠のない自信が強い人が一番狙われやすく、引っかかりやすいのです。
その性格が欠点ではない以上、性格を変えるのではなく、“用心深くなる”ことが大事よ!
結婚詐欺師の特徴
結婚詐欺に騙されやすい方の特徴を見ましたが、次は結婚詐欺師の特徴を見ていきましょう。
「この人怪しいな…」と思う節があったら、この項目に該当する特徴がないかすぐさま確認してください!
理想を体現している
相手を手っ取り早く信用させるためには、異性にとっての理想像を装います。
外面的な要素として、ブランド品や高級車を持っているなどやたらと羽振りが良かったり、芸能人や著名人と交流があるなど、平均的な一般人とは程遠い生活を送っていると思われる節を、会話の中でそれとなく相手にアピールします。
内面的な要素としては、優しく物腰も柔らかい、絵に描いたようなジェントルマンを装います。
そのうえでとにかく口がうまい。
やり取りの中で、ターゲットの弱いツボを抑えて、「まさかこの人が」「もうこの人以外考えられない」とまで思わせ、あっという間に手玉に取ってしまいます。
実際にこのようなとてつもないジェントルマンもいるかもしれませんが、「あまりにもできすぎている…」と感じたら、自己防衛のために用心するに越したことはありません。
詐欺師も多様化してるから、一概にスペックだけで判断はできないわね。
注意して!
連絡はマメだがなかなか会えない
マメな連絡でターゲットとの距離を縮め、信用を築くことが詐欺師の基本です。
また結婚詐欺師は、同時進行で数人の女性ターゲットを掛け持ちしていることが多いので、実は多忙です。
なのでなかなか予定が合わず、デートができないということが多々あります。
当日ドタキャンなんてことも…。
さすがに怒って相手を問い詰めてみても、こちらがそれ以上怒れないくらいに謝ってきたり、「じゃあしょうがないよね」としか言えないような、うまい言い訳で煙に巻かれてしまいます。
女性からしたら嬉しいことかもしれないけど、器用過ぎるのも注意して。
写真を取りたがらない/ハッキリとした身分を明かさない
写真という”証拠となり得るもの”は残したがりません。
また、詐欺師の多くは身分を詐称しています。
学歴や勤め先、年収などは全てウソと思ってもよいでしょう。
ご両親に理由をつけて会わせてくれないというのも、結婚詐欺師の特徴です。(病気で入院している等)
詐欺師がお金を要求するパターンとして多いのは、家族の病気や仕事をきっかけとする理由が多く、それらはつまり詐欺師の身辺の出来事、つまり“でっち上げられた証明しようのない出来事”なのです。
苦労している現状を匂わせる
家庭環境が複雑で、そんな中必死に生きてきたなどと「悲劇のヒーロー/ヒロイン」的な話をしてくるという”自称苦労人タイプ”のケースが多いです。
基本的には、仲が深まっていき、ターゲットに「この人と結婚したいかも…」と思わせた頃合いを見て、「実は…」と悲しい過去や苦労している現状をさらけ出します。
ある程度の信用が成り立ったうえで「かわいそう!」と同情を引くような出来事をカミングアウトし、ターゲットの善意につけ込んで金銭賃借の打診をしてくるのが結婚詐欺師の常套手段です。
【実際のケース】
「親が病気で、医療費が足りない」
「親が死に、親が残していた借金を返さなければならなくなった」
「自信が経営している会社が倒産しそうで…一週間後までに〇〇万円必要なんだ」などなど…
“賃借”の向こうに”結婚”を見せる
いくら理由があるとは言え、唐突なカミングアウトと金銭賃借の打診に「怪しい」と思う人も少なくありません。
そこで、お金を貸してくれる確率を上げるために、「現状が落ち着いたら結婚しよう」と持ちかけます。
第三者からしたら「いやいや、そんな馬鹿なw 見え見えの手口ww」なんて思うかもしれませんが、当事者はそうはいきません。
いくら「怪しいかも…」なんて思っていても、いざ好きな人に結婚を約束されたら、そりゃ舞い上がってしまいます。
お金を貸した先の”幸せ”(=ターゲットが望んでいること)を見せることで、「このお金を貸して、問題が解決したら結婚できるのね!」と、ターゲットはついついお金を貸してしまうのです。
お金の受け渡しは”手渡し”
ターゲットからお金を借りれたものの、口座振込だと後々足がついてしまう恐れがあるので、振込ではなく記録の残らない手渡しでの受け渡しを要求してきます。
「お金貸して」とは言わない詐欺師も…
結婚詐欺師の中には、自ら「お金を貸して欲しい」と打診しないタイプもいます。
ではどうやってお金を借りるのか…?
ターゲットから「お金貸すよ!」と言わせるのです。
基本的な流れは変わりませんが、ターゲットのタイプ別に言い回しやアピール方法を工夫して、ついターゲットの口から「お金貸すよ」と言わせてしまうような、達者過ぎる話術を持っている恐るべき詐欺師もいます。
「かわいそう…!」なんて容易に思わず、一度全てを疑うべきよ。
結婚詐欺師に騙されないために
結婚詐欺師に狙われやすいタイプ、結婚詐欺師の主な特徴をそれぞれ紹介しましたが、いよいよ次は結婚詐欺師に騙されないために取るべき方法をご紹介します。
人に相談する
前述しましたが、相談相手を持ちましょう。
恋は盲目とはよく言ったもので、一度恋に落ちてしまうと、冷静に物事を判断できない状態になってしまいます。
まさにそこが結婚詐欺師の狙いなわけです。
舞い上がって視野が狭くなってしまうと、いとも簡単に言いくるめられてしまいます。
気軽に相談ができ、冷静に客観視してくれる友人を持ちましょう。
恋に舞い上がっちゃってると、どれだけ怪しい状況でも”疑う”という感覚を忘れてしまいがちだからね。
はっきりと意見してくれる友達がほしいわね。
相手の身分証明は確認しておく
免許証などの本名や住所はしっかり確認しておきましょう。
見せてもらう際に、変に隠したがったりと言った怪しい挙動は無いかも確認してください。
とは言っても身分を偽造している可能性もありえますが、相手の反応を試すために念のため確認しておくことをオススメします。
また、実家や交友関係等も知っておくべきです。
健全な関係であれば、何も隠すことではないので普通に教えてくれるかと思いますが、結婚詐欺師の場合、でまかせは言うもののそれ以上詳しいことは教えてくれない、実家には理由をつけて行かせてくれないなど、自身の周囲を隠したがります。
貯金額は教えない
結婚詐欺師は、ターゲットからいくらお金を巻き上げることができるかの指標を見るために、言葉巧みに貯金額を聞き出そうとします。
たとえば、「結婚式の費用貯めないとね。今って貯金いくらくらい貯まってる?」というように、ターゲットが浮かれる話題の中でそれとなく聞き出そうとします。
貯金額は安易に教えることのないようにしましょう。
その額を、あなたの預貯金額から計算するわけ。
貯金教えるんだったら、せめてまずは相手のご両親への挨拶が済んでからよ!
お金は貸さない
結婚詐欺師は、ターゲットが払えない金額は要求してきません。
あくまで、高額ではあるがターゲットが払えるリアルな金額を、小出しか、あるいは一回で要求してきます。
今回ご紹介したような流れになったら、「これはもしかしたらそろそろお金を貸してと言い出すかも…」と覚悟し、絶対に騙されないようにしましょう。
そもそも「お金は貸さない」というルールを、自身に課しておくべきです。
「貸す際は借用書書かせる!」
それはもちろんです。
しかし、もし結婚詐欺師の名前や住所が偽造で、音信不通になってしまったら、借用書があれど追うことはできません。
なので、そもそも「お金は貸さない」という意志を徹底することをオススメします。
彼をどれだけ知っていて、もし何かあったら彼にたどり着くことができるかどうかを、冷静に考えて。
用心を忘れない
変に疑り深くなってしまったら、婚活自体がしんどいものになってしまいます。
なので、ハナから”疑う”のではなく、常に”用心”しておきましょう。
いよいよ怪しくなったら友人に相談し、第三者の意見を聞いてみましょう。
最後に
結婚詐欺に関する主な注意点をいくつか紹介しましたが、結婚詐欺師の手口は実に様々です。
時代に合わせてやり口はさらに巧妙化しています。
大切なのは、用心すること。
「絶対引っかかるわけがない!」ではなく、「引っかからないように気をつけよう」と頭の片隅に入れておくことです。
いつ我が身に降り掛かってもおかしくないわけ。
自分の身は自分で守るのよ!