190か国に配信中の真実の愛を探す地球無期限の旅『あいのり ASIAN JOURNEY』
第15話「心に巣食う恐怖」
自分のアスカへの気持ちに気づいた裕ちゃん。
そんな裕ちゃんは、どうすればアスカに喜んでもらえるのか、特別だと思ってもらえるのか、と悩みながらも前向きにアプローチをしていきます。
しかし、そんな前向きに考えている裕ちゃんとは正反対に、アスカは裕ちゃんとの恋愛にある不安を抱えていました。
孤児院育ちの自分の心の傷を裕ちゃんに話すべきかどうか。
話したところで、それを裕ちゃんに受け止めてもらえるのか。
そんな不安です。
重さの重い軽いはあるにせよ、誰しも
「恋人になる人には知っていてほしいけど、引かれたら怖い」
と思うような過去があるかと思います。
今回はそんな重い過去をどう伝えれば良いのかについてお伝えしていきます。
目次
タイの孤児院を訪れるメンバーたち
タイはLGBT先進国と言われ、男と女という2つの性にとらわれず、体の性、心の性、恋愛対象の性といった形で細分化されていて、タイでは性別を18個に分け、ほとんどの人が自分の性をオープンにしています。
タイの人たちは
「大事なのは心と心。心で好きになったら性別なんて関係ないですよ」
という素敵な恋愛観を持っています。
しかし、一方でタイでは法律で中絶が禁止されているため、出産をしても子供を捨ててしまう親も多く、たくさんの孤児院があるという一面もあります。
ラブワゴンメンバーが訪れた孤児院では、5歳から18歳までの子供たち40人が暮らしていました。
孤児院の先生の「子供たちと遊んでやってほしい」という言葉に答え、各々孤児院の子供たちと遊ぶメンバーたち。
しかし、ここにいる子供たちと同じく孤児院育ちのアスカだけは、子供たちに幼いころの自分を重ね、孤児院にいる子供たちの現状を知ろうと、子供に質問を投げかけます。
アスカ「何歳ですか?」
女の子「9歳」
アスカ「なんで(孤児院に)来たんですか?」
女の子「わからないの。知らないの」
この女の子は、妊娠をきっかけに父親が母親とお腹の中にいる子供を捨て、その後、母親は麻薬中毒になり子育てを放棄したため強制的に引き離され、孤児院にきたそうです。
孤児院に来た理由を知らされていない女の子に、自分を重ねるアスカ。
孤児院育ちのアスカの重い過去
「こんくらい小っちゃいときは何にも分からずただ楽しかったし、かわいがって、可愛がられて、とか」
と、孤児院での楽しかった思い出があるとしながらも自分の持つ過去に悩むアスカ。
理由は、施設にいた時に度々かかってきていた母親からの電話でした。
2歳の時に孤児院に連れてこられ、なぜ自分が孤児院にいるのかも、母親がどんな人なのかもわからず、孤児院の仲間たちと楽しく暮らしていたアスカ。
しかし、11歳のある日、施設に一本の電話がかかってきます。
アスカの母親からの電話です。
しかし、母親からの電話は、楽しいものではなく、アスカはその時のことを
「ちょこちょこ電話してたんだけど、その時もお酒に酔っぱらって悪口しか言わないみたいな。お母さんが。
「なんでわたしの子供なのに一緒に住んでくれないの?」とか。知らねぇよ、こっちが聞きてぇよ!みたいな。」
と、語っています。
実は母親からの虐待が原因で孤児院に連れてこられたアスカ。
孤児院に入ったことで、肉体的な虐待からは遠ざけられましたが、ある日、アスカは母親から心無い一言を投げつけられます。
「お前なんか産まなければよかった」
この一言がキッカケとなり、アスカは人の愛情というものを信じられなくなってしまいます。
アスカは裕ちゃんに過去の話をするべきか悩んでいた
しかし、つらい過去に屈せず、自分を変えようという強い意志であいのりの旅に参加したアスカ。
裕ちゃんとの仲を深めていくうちに、自分が抱える闇について
「話してもいいのかな、裕ちゃんには。ちゃんと本当の素のわたしを知ってもらって、そのうえで好きって言ってもらいたいから。」
と、裕ちゃんにすべてを知ってほしいという気持ちが芽生えます。
しかし、一方で
「(話すことに対する不安は)めっちゃあります。そんな重い悩みを持っている人は、俺には支えきれねぇよ。みたいな。思う人もいると思うし」
と、自分の心の闇を話すことに不安も覚えていました。
以前、ラブワゴン内で裕ちゃんと母親についての話をしていたアスカ。
アスカ「お母さんの料理でさぁー、好きな料理とかある?」
裕ちゃん「お母さんの好きなの?…肉じゃが!」
アスカ「あー!いいね、肉じゃがー」
裕ちゃん「肉じゃが、カレー、鍋」
アスカ「最高」
裕ちゃんの頭の中に、母親から捨てられ施設で育ち、親の愛や家族というものがわからないというアスカの言葉がめぐります。
しかし、アスカに惚れている裕ちゃんはアスカのことをもっと知ろうと、ためらいつつも口を開きます。
裕ちゃん「アスカもだって絶対心配されているでしょ?いま。(あいのりで)連絡取れないわけじゃん」
アスカ「誰に?お母さん?」
今まで楽しそうに料理の話をしていたアスカの口調にちょっとキツさと暗さが混ざります。
裕ちゃん「うん。大丈夫なの?」
アスカ「…お母さんは…あいのりのこと言ってないよ」
裕ちゃん「言ってないの?」
アスカ「他人みたいな感じ。お母さんは」
裕ちゃん「あ、そうなんだ」
と、その時は少し気まずい感じで母親についての会話は終わってしまいました。
それでも、自分の過去についてしっかりと裕ちゃんに話し、受け止めてもらった上で恋愛をしたいというアスカ。
重い過去を受け止めてもらえるかどうかというのはもちろん相手次第なところもありますが、伝え方を工夫するだけでも、受け止めてもらえる確率はあがります。
重い過去を上手に伝える方法
重い過去を上手に伝えるためには
- まずは仲を深める
- 相手に期待しすぎない
- 話し終わった後は明るく振る舞う
この3つを意識することが大切です。
まずは仲を深める
極端な話、出会った初日に重い話をして受け止めてくれる人はいません。
大方、
「面倒くさそうな人だな」
と、思われてしまうか、もしくはアスカのように見た目が良い人なら「弱さに付け込んでやろう」と、悪い人を引き寄せてしまうだけです。
まずは仲を深めて信頼関係が築けるまでは、重い話は避けるようにします。
相手に期待しすぎない
仲が深まり、「この人に自分のすべてを知ってほしい」という段階になったら、相手に期待をしすぎず過去の話をします。
誰しも重い過去を話した時に「相手からかけてもらいたい言葉」というのがあるかと思います。
「頑張ったね」
「つらかったね」
「もう心配しなくて大丈夫だよ」
こういった理想的な受け止め方をしてほしいという気持ちがあるかと思いますが、自分が望むような返答が得られない可能性も十分あります。
「ごめん、そんな重い過去を受け止められない」
「そうなんだ…(黙り込む)」
といった反応も十分考えられます。
重い過去を人に話、受け止めてもらえなかった場合、「やっぱり自分の過去は受け止めてもらえないんだ!」と今まで以上に傷ついてしまう可能性もあります。
なので、受け止めてもらえることを期待しすぎずに話します。
話し終わった後は明るく振る舞う
重い過去を聞いたときに、相手が引いてしまう理由の大半が
「そんな重い過去を受け止めきれない」
「自分がそれを癒してあげることはできない」
という気持ちからです。
しかし、逆に言えば、過去を自分自身でほとんど乗り越えているような状態なら、相手も受け止めやすくなります。
今回のアスカの例でいえば、アスカは自分自身の弱さと対峙し、それを乗り越えようと頑張っています。
そして裕ちゃんはそんなアスカの強さに惚れました。
アスカのように、ただただ自分の重い過去にとらわれるのではなく、
「自分にはこんなことがあった」
「今でもその時のことはつらいけれど、前向きに頑張っている」
ということが伝えられれば、相手も
「すごい人だな。こんなに健気に頑張っているなんて、支えてあげたいな」
と、思いやすくなります。
重い過去を話している最中はどうしても暗い雰囲気になってしまいますが、話し終わった後は相手の反応がどんなものであれ、明るく振る舞い、「過去にとらわれない前向きさ」をアピールすると、相手に受け止めてもらいやすくなります。
伝え方次第で重い過去を受け止めてもらいやすくなる!
昔の自分のことをキチンと知ってもらわないと不安。
隠しごとをしているみたいで気が引ける。
そんな人は、重い過去でも話すべきです。
そうでないと、相手に本当の意味で自分の素を見せることができません。
しかし、単に重い過去を好き勝手伝えるだけでは、相手に引かれて終わってしまいます。
しっかりと相手に受け止めてもらいやすい伝え方を意識しましょう。
もし、ここまで善処しても引かれてしまった場合は、「自分にふさわしい相手ではなかったんだ」と、スッパリ次に行くことです。
重い過去でも受け止めてくれる相手は必ずいます。
本当の意味で自分に合う人に出会いたいのであれば、一人にこだわるのではなく、いろんな可能性を模索すべきです。
あいのりアジアンジャーニー。
アスカの過去を裕ちゃんは受け止められるのか?
また、アスカは裕ちゃんにどんな風に過去を伝えるのか。
見逃せません!
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